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佐久間


その64:その後の茶畑に想う


新茶畑 大型連休が始まった5月2日は八十八
夜、新茶の摘み取りの季節に入りまし
た。ここ佐久間でもあちこちで茶摘み
の光景が見られます。
組の人達、知人、親類等が協力して、
一気に摘み取ります。毎年ゴールデン
ウィークのこの時期の風物詩になって
いるようにも思えます。
今年は霜の被害で全滅した地区が少な
くなく、自然と共に生きるとは言え、
お気の毒でなりません。陽当りが良い
地区ほど被害が出ているそうです。
私のところは西向きのため、陽当りは
良くなく被害に遭うこともありません

新茶畑 でした。
佐久間町では、高齢化のため年々お茶
をやる家が少なくなっています。
作付面積も山間地であるため、そう
広くなく、お茶で生計を起てている
家は極く限られております。
殆どの家は自分の所で飲む分と贈答に
回す程度の規模で栽培しているのが
現状で、採算面から見たら買ったほう
が良いと言うことになります。
高齢化が拍車をかけ、私の組では隣り
の峰山さんが昨年茶畑をつぶし、さら
今年は梅里さんも茶畑の手入れを止め
摘み取りを止めてしまいました。

新茶畑 昨年は組のお母さん達が助け合い茶摘
みをしていた光景を目にしましたが、
今年はこの風景が見られず、残念で
なりません。佐久間のお茶の摘み取り
は、手摘みでしかも1回限りの収穫で
終えているようです。2番茶、3番茶
、番外茶を知る私にとって意外に感じ
ます。様々な理由があるのだと思い
ます。私が借りている家の茶畑も18
年間手入れもされず、荒れ放題の
私の背丈以上に伸びたジャングル状
態でありました。それを2年かけて、
ようやく茶畑らしくなるまでに復元
することができました。

新茶畑 水田もそうですが、農地が荒れること
は人の心も退廃することに繋がり、
地域の活力を削ぐ結果にもなります。
行き着くところは集落崩壊です。
長い年月をかけて人が作りだして来た
自然と調和した人工の美しさ、古き
良き日本の原風景が失われつつあり
ます。これをどう防ぎ、どのように
次世代に受け継いでいくか、中山間地
の過疎対策と自然保護とを合わせ大
きな政治課題でもあります。米国・
オバマ大統領が進めるグリーン・
ニューディール政策のような農業・
林業に対する大胆な発想の転換が

 必要な時代にきているように思います。ITがこれだけは発達した現在、
 均衡のとれた国土発展のためにも、政治の果す役割と英断が求められています。
 とは言え、今個人で出来ることを私なりに身の丈に応じて実践していこうと想うところです。

 写真上段:平成21年5月2日の新芽が美しい茶畑
 写真中段上:平成19年10月整備が一応終了した状態の茶畑
 写真中段下:平成19年7月手入れを着手し始め、剪枝した直後の茶畑
 写真下段:平成19年5月の新芽が眩しいジャングル状態の茶畑
 ※写真上段クリックすると拡大して見れます。


2009年5月7日









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