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佐久間


その46:浦川の歌舞伎

歌舞伎 彼岸も過ぎ、いよいよ秋本番
実りの秋を迎えます。今年は楽しみ
にしていた丹波栗の収穫が全く、
出来ませんでした。収穫し易くする
為、幹の背丈を3.5m程に切って
しまったことで、実の付き具合が
昨年の半分程度になってしまった
こと(これは想定内のものです)に
加え、今年は猿が出没、猿に全部
食べられてしまいました。
腹立たしいのですが、これも山間地
に暮らす宿命かも知れません。
今年は猿のえさになる山の木の実が
少ないのでしょう。自然との共生の

歌舞伎 中でこれを受け入れなければならない
と思います。私のところだけでは
ありません。組の老松さんのところは
大きな木だけに被害はもっと大きい
ようです。そのうちそちらにも行くよ
といわれていましたが、それが現実の
ものとなりました。昨年は出ません
でした。さて来年はどうなることか。
27日土曜日の夜、浦川の歌舞伎が
公演されました。巡業旅の途中この浦川
の地で、149年前の安政4年病に倒れ、
29才の若さで亡くなった尾上栄三郎
(名門音羽屋に名を連ねた)を偲んで、
発祥したのがこの浦川歌舞伎です。

歌舞伎 保存会が毎年9月第4土曜日に
行っているもので、長年途絶えていた
浦川歌舞伎を有志の人達により平成
元年に復活させ、今年で20回目の記念
公演となります。大人・子供がそれぞれ
の演目を演じます。夜の6時から開演
され3幕演じられます。保存会・浦川地
地区の町民挙げてこの大衆歌舞伎を盛り
立てています。公演場所の旧浦川中学校
の体育館(佐久間中学と統合されました)
近くの尾平峠に尾上栄三郎の墓があり
毎年供養蔡が行われています。来年は
150回目となるそうです。
歌舞伎を見るのは東京・歌舞伎座で見て

歌舞伎 以来2度目となりますが、迫真の演技と
洗練された台詞回しと言い、その質の
高さに思わず、歌舞伎座にいる様な錯覚
を覚えました。とにかく感動しました。
この浦川歌舞伎を都市間交流の場の
一つとして、保存会と連携し観賞して
もらう事業をNPO「がんばらまいか
佐久間」が企画・立案し募集しました
ところ、この5月佐久間を訪れてくれた
市内「世界遺産の会」のメンバーのうち
6人が参加してくれました。この「世界
遺産の会」は地方に根付いた歴史民俗・
有形、無形の文化財等を深く掘り下げた
形で定期的に会員を募集し、訪ね歩く

歌舞伎 グループです。歌舞伎弁当を食べながら
観賞してもらいました。皆さん一様に
感激、感銘を受けられ帰宅の途につき
ました。今後このようなグループとの
連携を強めることにより、佐久間に
より多くの人が目を向け、来てくれる
ような仕組み作りをして行きたいと
考えております。この歌舞伎は
「尾上栄三郎まつり」として、浦川地区
の町民挙げて楽しむイベントとなっており、
五平餅・鮎の塩焼き等を売る出店も
出て、飲みながら、食べながら気軽に
歌舞伎を鑑賞する雰囲気があります。
静岡県の山間地にこのようなレベルの

歌舞伎 高い無形文化財がある事を誇りに思い
ます。もっと広くこの歌舞伎を知って
もらい佐久間に来てもらい、地域活性化
の一助にするのもNPOの担う役割の
一つであると考えます。とにもかくにも
凄いものが佐久間に存在しています。
演目は忠臣蔵・南部坂雪の別れ、
白浪五人男・稲瀬川勢揃いの場、
勧進帳の三幕が演じられました。
百聞は一見にしかずです。
この秋、最初の収穫は心の収穫と
なりました。




2008年9月28日









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